夏目漱石の『それから』は、『こころ』より面白いと思った
こんにちは。hieshoumoyashitarouです。
皆さんは夏目漱石の『こころ』と『それから』を読んだことがありますか?
国語の教科書に載っている夏目漱石の代表作といえば、『こころ』ですよね。
実際に読まれているのも、『こころ』のほうが圧倒的に多いんだろうなあと思って、
グーグル検索で調べてみたところ、だいぶ古い記事(2005年)ですが、参考になるページ(『ほぼ日刊イトイ新聞の連載』)が出てきました。
新潮文庫の編集者さんによる、「新潮文庫のベストセラーランキング」ということですが、第一位が『こころ』で、『それから』は、第29位とのことです。
( http://www.1101.com/shincho/ )
でも、『こころ』って、実際読んでみると、よくわからなかったりしませんか?
そのわからなさには謎が含まれてるんだとか、その謎が奥行きになって感動を読者に届けるんだとかいろいろとありそうですけど。
教科書に載ってて一番売れてる『こころ』よりも『それから』の方が「面白いと思った」だなんて、あんまり自信を持って言いづらい。
でも、僕はそう思いました。
なぜなら、『それから』は『こころ』に比べて話がわかりやすいからです。
そして、そのわかりやすさのおかげで、夏目漱石の面白さが自然にこちらに伝わってくるような気がします。
僕は、『こころ』を読んだ後では、「うーん、なんかやっぱり面白い、かなぁ?」となってましたが、
『それから』を読んだ後は、「うお!すげえ!」「夏目漱石って面白いじゃん」と素直に思えました。
ちなみに、新潮文庫版の桐谷行人の解説も、わかりやすくて面白い。
主人公の態度をあっさりと斬り捨て、主人公のこころの動きを解説します。
ということで、夏目漱石を読んでみようと思っている方には、新潮文庫版の『それから』がオススメです。