こどもが、不思議なくらい僕になつく
母性神話という言葉があるように、一般的には、母親が日常の世話をする役割を担うことが多いこともあって、こどもは、父親よりも母親に甘えたりするイメージがありますよね。
ところが、うちでは、妻が働いて、僕が主夫として平日はこどもの面倒を見ているためか、
もうすぐ1才になる息子が、妻よりも僕の方になついてきます。
具体的に言えば、人見知りが始まりかけた息子は、親戚の家に行くと、
母である僕の妻よりも、父である僕の方に助けを求めてすがりついてきます。
僕としては、息子が誰よりも自分になついてくれてうれしい一方、
戸惑いといったら冷たすぎるかもしれませんが、なんだかふしぎな感じがあります。
世間のお母さんの場合でも、僕と同じように、自分になついてくる子供を見て「ふしぎだな」と思うものかも知れませんが、僕の場合は、母性神話という後押しがない分、余計不思議に思いやすいのです。
僕の妻のお母さんは、孫が妻よりも僕の方にすがってくる様子をみて、僕の妻に、「母性神話ってなんだったのよ!」と言っていたみたいです。
僕の息子が、1才に満たない今の段階で、妻よりも僕の方になついてくるのは、単純に、息子と一緒にいる時間が、妻よりも僕の方が長いからなのだと思います。
妻の友人は、うちに来て僕が息子をあやしている様子をみて、「~(僕のあだな)は父性がすごいね。。。あれ?母性?」と戸惑っていました。
こどもを生んだ母親が特別に持っている資質という意味での母性なんてものは、存在しないのだと思います。
子育てに向いているかどうかというのは、男であるか女であるかよりも、ずっと家にいても楽しく過ごしていられるかとか、それぞれの時期をどうやって過ごしたいと考えているかとか、そういった個人の性格や個別の事情の方が、大きいのだと思います。
あるとすれば、それは、盲目的に、「お母さんはすごいんだ!」と言って、そもそも存在しない母性を信仰しようとし続ける人たちだけではないでしょうか。